2020年,何気なく買ったビットコイン(BTC)が高騰しそこそこの利益がでました!
それはいいのですが,確定申告が必要になったので,仮想通貨の利益の計算方法について調べました.国税庁のサイトにおいてある計算シートを使うと簡単に利益の計算ができます.
確定申告が必要な人
確定申告が必要な人について,国税庁のサイトに詳しく記載されています.会社員で確定申告が必要な場合は主に次の3つです.
・給与の収入金額が2,000万円を超える ・給与を1か所から受けていて、副業の収入が20万円を超える ・給与を2か所から受けていて,本業でない給与と副業の収入が20万円を超える
つまり,会社員で仮想通貨の利益が20万円を超えた場合は確定申告が必要です.
仮想通貨の計算方法
国税庁のサイトに仮想通貨の利益を計算するエクセルファイルが置いてあります.
計算方法は,
- 移動平均法
- 総平均法
の2つがあります.
おすすめは「総平均法」です.
取引所が作成する年間取引報告書を利用して簡単に計算できます.
計算書のダウンロード
国税庁のサイトから,総平均法の計算書をダウンロードします.
ファイルを開くと下図のような画面が現れます.左側が記入例,その右側が計算書になります.
計算書は仮想通貨の種類ごとに作成するため,1つのファイルに計算書のシートが10個用意してあります.例えばビットコイン,イーサリアムの2つの所得金額を計算する場合は,計算書①でビットコイン,計算書②でイーサリアムの所得金額を計算します.
年間取引報告書の記載項目を入力
取引所から発行される年間取引報告書に記載されている項目を計算書に入力します.
- 購入数量・金額
- 売却数量・金額
- 証拠金取引の利益
- 手数料等
を下図に示す,所定の場所に入力します.
仮想通貨での決済を入力
「仮想通貨同士を交換」,「仮想通貨で商品を購入」した場合は,「3 上記2以外の取引に関する事項」に取引内容を記載します.
前年末の残高を入力
前年末の残高がある場合は年初残高に入力します.
前年末残高は前年の計算書の(H),(I)に出力されています.
計算結果
以上で入力は終了です.計算書の「収入金額計」,「必要経費計」,「所得金額」
の欄に基づいて確定申告書を作成します.